スーパーウェルポイント工法
スーパーウェルポイント工法(SWP工法)は重力に加え真空ポン プ(負圧)で地下水を集め、水中ポンプで揚水する地下水位 低下工法です(機能の分担)。この仕組みにより従来のウェルポイン ト工法、ディープウェル工法、バキュームディープウェル工法に比べ 多量の地下水を揚水します。
1.揚水能力が大きく、地下水位低下量が大きい
飽和水に負圧を与え続ける仕組み(構造)であるため高い揚水能力が維持され、地下水面の低下が速く、大きくなります。ディープウェル工法等に比べ1.2倍から数十倍に揚水量がアップし、そのため施工本数も半分以下となり経済的です。2.ドライワークが可能です
浸出水(重力水、毛管水)の揚水に加え、保留水(吸着水)の一部も負圧によって回収するため地盤の含水比が低下し、ドライワークが可能となります。特に粘性土においてはトラフカビリティの向上が得られ、改良剤を使わない掘削土となるため、再利用先が制限されず(海への埋め立ても可能)、コスト削減にもつながります。3.周辺地下水位の低下が小さい
遮水壁で周辺を取り囲む場合、遮水壁の外の地下水位の低下が小さい。これは実験的にも解析的にも説明できますが、本工法が比較的浅い深度に井戸を設置して、所期の水位低下を可能にする工法であることがその理由と考えられます。4.多様な地質に適応し、様々な用途に対応します
負圧を用いる揚水のため砂礫、砂質土から粘性土までの揚水が可能です。用途においては「水替工(地下水位低下工法)」「盤ぶくれ対策」「ドライワーム(粘性土脱水)」に多くの実績があり、最近では「地盤改良(圧密促進)」「地滑り対策」にも実績を重ねています。その他、「液状化対策」「ニューマチックケーソン工事における減圧」「シールド工事切羽崩壊防止対策」にも対応します。
【特長】
- 2024.10. 1
- 2024. 7.22
- 2024. 7.19
- 2024. 7. 4
- 2023. 9.21
- 2023. 8.10
「月刊推進技術8月号」に解説「初期掘進や到達時の出水を防止し地盤を安定させるスーパーウェルポイント工法」が掲載されました。
- 2023. 7.26